日本には古くから愛されてきた「日本犬」と呼ばれる犬種が存在します。その凛々しい姿や忠誠心の強さ、そして何よりも飼い主との深い絆を築けることで知られています。今回は、日本を代表する日本犬の種類と、それぞれの特徴について詳しく紹介します。
日本犬とは?

「日本犬」とは、日本原産の犬種で、主に狩猟犬や番犬として活躍してきた犬たちのことを指します。現在、**「日本犬保存会」**が公認している日本犬は以下の6種類です。
1. 秋田犬(あきたいぬ)

- 原産地:秋田県
- 体格:大型犬
- 特徴:堂々とした体格、巻き尾、厚い被毛
- 性格:忠誠心が強く、飼い主には非常に従順。一方で警戒心も強く、知らない人には距離を取る傾向があります。
- 豆知識:忠犬ハチ公で有名な犬種です!
2. 柴犬(しばいぬ)

- 原産地:日本各地
- 体格:小型犬
- 特徴:三角の耳、くるんと巻いた尾、しっかりした筋肉
- 性格:自立心がありながらも、飼い主には深い愛情を示す性格。賢く、しつけもしやすいので初心者にも人気です。
- 豆知識:日本国内で最も飼育数の多い日本犬です。
3. 紀州犬(きしゅうけん)

- 原産地:和歌山県・三重県
- 体格:中型犬
- 特徴:筋肉質な体、白い被毛が多いが他の色も存在
- 性格:勇敢で冷静。飼い主への忠誠心が強く、番犬にも適しています。
4. 四国犬(しこくけん)

- 原産地:四国地方
- 体格:中型犬
- 特徴:オオカミのような精悍な顔つき、被毛は胡麻色が主流
- 性格:賢くて粘り強く、狩猟本能が強い一方、家族には愛情深いです。
5. 甲斐犬(かいけん)

- 原産地:山梨県(旧・甲斐国)
- 体格:中型犬
- 特徴:虎毛(ブリンドル模様)が特徴、筋肉質な体つき
- 性格:独立心が強いが、信頼を得ると非常に忠実。静かな性格で、都会暮らしにも適応できます。
6. 北海道犬(ほっかいどうけん)

- 原産地:北海道
- 体格:中型犬
- 特徴:厚い被毛、小さめの立ち耳、太い尻尾
- 性格:寒さに強く、勇敢で我慢強い。飼い主に対してはとても忠実ですが、警戒心も強いため、しっかりとしたしつけが必要です。
まとめ:日本犬はパートナーとして最適!
日本犬は、どの犬種も**「忠誠心」「自立心」「勇敢さ」**といった共通の性質を持っており、まさに「日本の心」を体現している存在です。初心者にも飼いやすい柴犬から、大型犬好きに人気の秋田犬まで、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
日本犬はただのペットではなく、家族の一員として一生のパートナーになれる存在です。ぜひ、あなたも日本犬の魅力に触れてみてください!
参考:日本犬保存会公式サイト
https://www.nihonken-hozonkai.or.
日本犬の飼育方法と心がけたいポイント

日本古来の犬種である「日本犬」は、その凛とした佇まいと忠誠心の強さで多くの人に愛されています。しかし、日本犬には独特の性格や気質があり、飼育する際にはいくつかの注意点があります。この記事では、初心者にもわかりやすく日本犬の飼育方法を解説します。
1. 日本犬の性格を理解しよう
まず、日本犬を飼う上で大切なのは**「性格を知ること」**です。多くの日本犬に共通する特徴は以下の通りです。
- 忠誠心が強い
- 警戒心が強い
- 独立心がある
- 静かで落ち着いている
つまり、「言うことをよく聞くけれど、ベタベタされるのは苦手」といったタイプの犬が多いです。
2. 飼育環境の整え方
室内飼い or 外飼い?
昔は外飼いが一般的でしたが、現代では室内飼いが主流です。特に暑さに弱い北海道犬や、都会の住宅事情を考慮すると、室内飼いが安全で健康的です。
必要なスペース
中型犬〜大型犬が多いため、運動できるスペースの確保が必要です。庭がない場合でも、毎日の散歩でしっかり運動させましょう。
3. しつけと社会化が重要!
日本犬は頭が良く、しつけに向いていますが、警戒心が強く他人に懐きにくいという一面もあります。
- 子犬の頃からの社会化(人・犬・音・環境に慣れさせる)
- 一貫性のあるしつけ
- 褒めて育てるトレーニング
これらを意識することで、問題行動の防止にもなります。
4. 食事と健康管理
食事
- バランスの取れたドッグフード(AAFCO基準を満たすもの)
- 大型犬は関節ケア、小型犬は歯のケアにも注意
健康管理
- 定期的なワクチン・フィラリア予防
- 年1回以上の健康診断
- ブラッシング(特に換毛期は抜け毛が多い)
※日本犬は皮膚が弱い子も多いので、肌トラブルにも注意が必要です。
5. 運動と遊び
日本犬はもともと猟犬として活躍していた犬種が多いため、運動がとても大切です。
- 毎日の散歩(1回30分以上、朝夕が理想)
- ボール遊びや知育トイでの刺激
- ハイキングやドッグランもおすすめ
6. 日本犬と暮らすうえでの心構え
日本犬は感情表現が控えめな場合もあります。でも、飼い主への信頼と絆はとても深く、**「一生を共にするパートナー」**として最高の存在になります。
大切なのは、「犬を変える」のではなく、**「犬を理解しようとする姿勢」**です。
まとめ
日本犬の飼育は、簡単ではないかもしれません。しかし、しっかりと向き合えば、かけがえのない絆を築くことができます。ぜひ、あなたも日本犬との暮らしを楽しんでみてください!
参考サイト:日本犬保存会|しつけ・飼育ガイド
https://www.nihonken-hozonkai.or.jp/