夏はエアコン(クーラー)を使う分、電気代が多くかかります。夏になると電気代の請求額が一気に増えて驚いてしまうという方も多いのではないでしょうか。エアコン(クーラー)はどのくらい電気代がかかるのでしょうか。エアコンの最新機種の1時間あたりにかかる電気代、10年前のエアコンと最新モデルの電気代比較、今より電気代を節約できるエアコンの使い方などを紹介しています.
エアコン(クーラー)1時間あたりの電気代はどのくらい?
三菱電機の2022年モデルのルームエアコン「霧ヶ峰 FZシリーズ」を例に、1時間あたりの電気代を計算しました。
畳数の目安 | 年間電気代 | 1時間あたりの電気代 (冷房時) | 1時間あたりの電気代 (暖房時) |
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14畳 MSZ-FZ4022S | 26,190円 (期間消費電力量970kWh) | 1.89円〜36.45円 (消費電力70W〜1,350W) | 1.89円〜94.5円 (消費電力70W〜3,500W) |
18畳 MSZ-FZ5622S | 40,284円 (期間消費電力量1,492kWh) | 2.16円〜54.54円 (消費電力80W〜2,020W) | 2.16円〜99.09円 (消費電力80W〜3,670W) |
20畳 MSZ-FZ6322S | 46,629円 (期間消費電力量1,727kWh) | 2.16円〜58.05円 (消費電力80W〜2,150W) | 2.16円〜100.17円 (消費電力80W〜3,710W) |
23畳 MSZ-FZ7122S | 54,945円 (期間消費電力量2,035kWh) | 2.43円〜74.25円 (消費電力90W〜2,750W) | 2.43円〜104.76円 (消費電力90W〜3,880W) |
26畳 MSZ-FZ8022S | 64,854円 (期間消費電力量2,402kWh) | 2.97円〜85.05円 (消費電力110W〜3,150W) | 3.24円〜106.92円 (消費電力120W〜3,960W) |
29畳 MSZ-FZ9022S | 82,080円 (期間消費電力量3,040kWh) | 3.51円〜89.1円 (消費電力130W〜3,300W) | 3.78円〜106.92円 (消費電力140W〜3,960W) |
三菱電機「霧ヶ峰 (14畳~29畳)」を冷暖房で使用する場合、1時間あたりの電気代は、最小能力時で1.89円~3.78円、最大能力時で36.45円~106.92円です。
10年前のエアコンと最新エアコンの電気代比較
同じ18畳向けモデルで、三菱の2011年発売のエアコン「霧ヶ峰 MSZ-ZXV562S」と、2021年に発売された「霧ヶ峰 MSZ-FZ5622」を比較しました。
型番年間あたりの電気代1時間あたりの電気代 (冷房時)1時間あたりの電気代 (暖房時)10年前モデル三菱電機
MSZ-ZXV562S55,080円
(期間消費電力量2,040kWh)2.97円〜59.13円
(消費電力110W〜2,190W)2.97円〜92.475円
(消費電力110W〜3,425W)最新モデル三菱電機
MSZ-FZ5622S40,284円
(期間消費電力量1,492kWh)2.16円〜54.54円
(消費電力80W〜2,020W)2.16円〜99.09円
(消費電力80W〜3,670W)
10年前のエアコンと最新エアコンの電気代を比較すると、最新モデルが年間14,796円も電気代が安くなっています。古いエアコンを買い替えれば電気代を大きく節約できそうですね。
エアコン(クーラー)の電気代を節約する6つのポイント
1)室内温度の目安は28℃
環境省は、エアコン冷房時の室内温度の目安は28℃を推奨しています。室内温度を見ながら設定温度を調整していきましょう。
2)エアコンは自動運転モードでの利用を基本にする)
エアコンを運転するときに、電気代を気にして、はじめから弱運転をしていませんか? 実は弱運転をすると、逆に電気代が多くかかってしまいます。
エアコンは室内温度を設定温度まで下げる間が、いちばん電気を使います。自動運転は一気に室温を設定温度まで下げ、そのあとは省エネ運転をしてくれるので、効率のよい運転方法といえます。エアコンは、自動運転で運転しましょう。
3)こまめにオン・オフしすぎてもダメ!
エアコンを使う際、室温が寒くなったらスイッチを切り、また暑くなったらスイッチを入れる、とこまめなスイッチのオン・オフを繰り返してしまうと、逆に電気代が高くなってしまいます。
エアコンは室温を設定温度にするまでがいちばん電気代がかかるので、こまめにスイッチをオン・オフせずに、一度適温になったそのままの温度を自動運転で保つほうが電気代を節約できます。
4)定期的に室内機のフィルターを掃除する
エアコンのフィルターがゴミやホコリで目詰まりすると、運転効率が悪くなって余計な電気がかかってしまいます。室内機のフィルターは2週間に1度は掃除するように心がけましょう。
5)扇風機やサーキュレーターを併用する
エアコンが送り出した冷たい空気は部屋の下の方にたまり、暖かい空気は部屋の上部にたまります。エアコン使用中は扇風機やサーキュレーターで部屋の空気を循環させて、温度差をなくしましょう。
部屋の温度を均一にすると無駄にエアコンの設定温度を上げる必要がなくなり、電気代の節約につながります。
エアコン冷房時のサーキュレーター・扇風機の風向き
エアコン冷房時のエアコンの風向き | サーキュレーター・扇風機の風向き |
エアコンの風向き | 水平に設定 |
サーキュレーター・扇風機の風向き | 天井に向けてまわす |
6)室外機の周囲にはものを置かないようにする
エアコン室外機の周りに草が生えていたり、ものが置いてあったりするとエアコンの効率が落ちて、故障の原因にもなります。室外機周りの草は刈り取り、植木鉢などものを置かないようにしましょう。
また、冬に室外機に雪が積もって室外機周りの温度が低くなってエアコン効率が悪くなり、無駄な電気代がかかってしまいます。室外機は、雪に弱いのです。室外機カバーで囲ってあげるようにしましょう。
「エネチェンジ」より
エアコンを効率的に使うには、こまめに掃除をする、室外機の効率が下がらないように工夫をするなどの「ちょっとした手間」も必要ですね。