インターネットの普及により便利な生活が送れる一方で、ネット詐欺の被害も増えています。特にシニア世代は、詐欺のターゲットになりやすいため注意が必要です。この記事では、ネット詐欺の種類と対策、万が一騙されてしまった場合の対処法を解説します。
1. ネット詐欺の主な種類

① フィッシング詐欺
銀行やクレジットカード会社を装った偽のメールやSMSを送り、個人情報やパスワードを盗む手口です。
例:
- 「あなたのアカウントが停止されました。今すぐ確認してください」というメール
- 偽の銀行サイトに誘導し、ログイン情報を入力させる
② 偽通販サイト詐欺
安い商品を宣伝する偽の通販サイトを作り、購入したお金を騙し取る手口です。
例:
- 通常価格より極端に安い家電やブランド品を販売
- 商品が届かない、または粗悪品が送られてくる
③ オレオレ詐欺のネット版(サポート詐欺)
「あなたのパソコンにウイルスが見つかりました」などの偽の警告を表示し、サポート費用を請求する手口です。
例:
- 「すぐにこの番号に電話してください!」と画面に表示
- 遠隔操作ソフトをインストールさせ、個人情報を抜き取る
④ 投資詐欺・副業詐欺
「簡単に儲かる」「今なら必ず利益が出る」といった甘い言葉でお金を騙し取る手口です。
例:
- 「1日10分の作業で月30万円!」
- 「今投資すれば必ず2倍になる!」

2. ネット詐欺に遭わないための対策
① 不審なメール・SMSを開かない
- 差出人をよく確認し、不審なリンクは絶対にクリックしない
- 公共機関や銀行の連絡は、公式サイトや電話で確認する
② 通販サイトは信頼できるものを利用する
- 「特定商取引法に基づく表記」があるか確認する
- 会社の所在地や電話番号をチェックする
- SNS広告の通販は特に注意する
③ 不審な警告が出ても慌てない
- 「ウイルスに感染しました!」という警告は詐欺の可能性大
- 絶対に電話しない、指示されたソフトをインストールしない
④ 簡単に儲かる話は疑う
- 「絶対に儲かる」「リスクなし」という言葉は危険
- 実際に儲かっている人の証拠を見せられても信用しない
⑤ パスワード管理を徹底する
- 複数のサイトで同じパスワードを使わない
- 2段階認証を設定する
⑥ 家族や友人と情報を共有する
- 怪しいメールやサイトを見つけたら、家族や信頼できる人に相談する
- 詐欺の手口を知っておくことで被害を防げる
3. ネット詐欺に遭ってしまった場合の対処法
① クレジットカードを悪用された場合
すぐにカード会社に連絡し、不正利用の停止手続きをする。
② 銀行口座の情報を盗まれた場合
銀行に連絡し、口座の利用を停止する。場合によっては警察にも相談。
③ 個人情報を入力してしまった場合
- パスワードをすぐに変更する
- 乗っ取られた可能性がある場合は、関連するサービスのパスワードも変更する
④ お金を振り込んでしまった場合
- すぐに警察(#9110)や消費者センター(188)に相談する
- 銀行に振込先口座の凍結を依頼する
⑤ 詐欺に関する相談窓口
4. まとめ
シニア世代がネット詐欺に遭わないためには、「知らない相手からの連絡を疑う」「安易に個人情報を入力しない」「家族と情報を共有する」ことが大切です。万が一被害に遭った場合も、早めの対処で被害を最小限に抑えられます。
安心してインターネットを活用するために、正しい知識を身につけ、注意深く行動しましょう。