2024年09月03日
今年で24回目を迎えた「有老協・シルバー川柳」には、12,891句が寄せられ、入選作20作品を選出しました。テーマとしては、「ロマンス詐欺」など今年ニュースでよく耳にするキーワードの他、社会に浸透しつつある「チャット」「PayPay」といった新しいキーワードを、自身の日常生活とつなげて見事に詠み込んだ作品が数多く寄せられました。(公募期間:2024年2月1日~5月24日)
公益社団法人 全国有料老人ホーム協会のシルバー川柳より

■第24回入選作品 順不同・敬称略
◎孫たちに へいへい渡す PayPayで
なっち(埼玉県、54歳、女性)
◎食べられん 鰻と寿司は 食べるけど
村松義弘(愛知県、59歳、男性)
◎時短家電 覚えるまでに 長時間
あおちゃん(東京都、51歳、女性)
◎パスワード みんな違って みんなダメ
ふでりんどう(神奈川県、62歳、女性)
◎ポイントは 貯まらないのか 医者通い
北鎌倉人(神奈川県、62歳、男性)
◎妻旅行 聞いた途端に 元気でる
一宮幹夫(大分県、77歳、男性)
◎モテ期きた ロマンス詐欺が 押し寄せる
わか(静岡県、41歳、女性)
◎納得の 遺影がなくて まだ死ねぬ
吉村幾子(北海道、74歳、女性)
◎見つめてる 考えている あら寝てる
郷園和明(福岡県、68歳、男性)
◎食ったよね 食ったはずだが 何食った
上原弘之(群馬県、70歳、男性)
◎行くトイレ 三時四時五時 次何時
飯田栄二(福岡県、62歳、男性)
◎孫の友 どの子の名前も 読めません
我楽多(大阪府、85歳、男性)
◎政治家と「記憶にない」を 競ってる
上條直子(東京都、42歳、女性)
◎チャットより ちょっとは俺に 聞いてくれ
角森玲子(島根県、56歳、女性)
◎悪いとこ どこでしたっけと 医者に聞く
おたふくまめ(神奈川県、61歳、女性)
◎「出席」に 生きていたらの 但し書き
中川潔(福井県、59歳、男性)
◎平均を 超えそうなのは 寿命だけ
五十嵐豊(埼玉県、55歳、男性)
◎脳だけで いいのに増える 顔のしわ
井川一太郎(東京都、85歳、男性)
◎七回も 転んで起きれる わけがない
相野正(大阪府、74歳、男性)
◎老犬と いたわり合って 散歩する
伊東真(千葉県、69歳、男性)
■題材について
○時事的なキーワードの見事な詠み込み
政治家の答弁で何度も聞かされた「記憶にない」、ニュースなどでよく耳にする「ロマンス詐欺」、社会に浸透しつつある「チャット」「PayPay」といった新しいキーワードを、自身の日常生活とつなげて見事に詠み込んだ作品が数多く寄せられました。
政治家と 「記憶にない」を 競ってる
モテ期きた ロマンス詐欺が 押し寄せる
チャットより ちょっとは俺に 聞いてくれ
孫たちに へいへい渡す PayPayで
○ユーモアたっぷり、定番の加齢ネタ
もの忘れや病院通いなどシルバー世代の「加齢あるある」をテーマにした川柳は定番中の定番ですが、今年もユーモアあふれる作品がたくさん集まりました。ややもするとネガティブになりがちなテーマを五七五のリズムに乗せて軽やかに詠んだ作品たちは、「老い」なんてどこかに吹き飛ばしてくれそうです。
食べられん 鰻と寿司は 食べるけど
見つめてる 考えている あら寝てる
食ったよね 食ったはずだが 何食った
行くトイレ 三時四時五時 次何時
悪いとこ どこでしたっけと 医者に聞く
○社会の変化へのとまどいも作品に昇華
社会のあちこちでデジタル化が進むなか、日常生活においても対応を余儀なくされる場面が増えています。デジタル弱者が多いとされるシルバー世代ですが、なじみのないことに四苦八苦しながらも、それをしっかり川柳に詠み込んだ楽しい作品も多数寄せられました。
時短家電 覚えるまでに 長時間
パスワード みんな違って みんなダメ
ポイントは 貯まらないのか 医者通い
孫の友 どの子の名前も 読めません
年代別の入選作品
24回 (2024年)こちらから
25回 (2025年)こちらから

