十二支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の12種類からなっている。
それぞれの生まれ年には守護神が御座いますります。
子年の守護神は
観世音菩薩(千手観音菩薩)
観世音菩薩は正確には、普通にいう観世音菩薩、つまり「聖観音」ではなく、「六観音」と呼ばれる「変化観音」の一つである「千手観音」だが、変化観音はすべて聖観音の化身であるとされるため敢えて「観世音菩薩」と表記されています。
- 「十一面千手観音」「千手千眼(せんげん)観音」「十一面千手千眼観音」「千手千臂(せんぴ)観音)」など様々な呼び方があります。
- 「千手千眼」の名は、千本の手のそれぞれの掌に一眼をもつとされることから来ているとさてれます。
- 千本の手は、どのような衆生をも漏らさず救済しようとする、観音の慈悲と力の広大さを表しています。
千手観音菩薩の持ち物
左手の持物
- 宝戟(ほうげき)千手観音が左手に持つ杖状のもの。先端が3つに分かれた武器。
- 化仏(けぶつ)小型の仏像。
- 宝鐸(ほうたく)小型の鐘のこと。
- 白蓮華(びゃくれんげ)
- 払子(ほっす)元来は蝿などを追い払うための道具。
- 羂索(けんさく)投げ縄のこと。
- 日輪(にちりん)経典には「日精摩尼」(にっしょうまに)とある。
- 宝輪(ほうりん)経典には「不退金輪」とある。
- 宝螺(ほうら)ほら貝。
- 玉環(ぎょくかん)「金環」とも。これに代えて「宝釧」(ほうせん、腕輪)をもつこともある。
- 髑髏杖(どくろじょう)
- 紅蓮華(ぐれんげ)
- 傍牌(ぼうはい)龍の顔を表した楯のようなもの。
- 宮殿(くうでん)経典には「化宮殿」とある。
- 五色雲(ごしきうん)右手に持つ場合もある。
- 宝鉤(ほうこう)経典には「倶尸鉄鉤」とある。先端が直角に曲がった棒状の武器。
- 宝剣(ほうけん)柄(つか)の部分が三叉に分かれた三鈷剣。
- 宝弓(ほうきゅう)右手に持つ矢(宝箭)と対をなす。
- 澡瓶(そうびょう)「軍持」とも。水差しのこと。
右手の持物
- 錫杖(しゃくじょう)左手にもつ「宝戟」と対をなす。杖の上方に輪をいくつも付けてあり、これを持って歩くと輪が音を発する。元来はインドで山野を歩く際の毒蛇除けに使用したもの。
- 化仏(けぶつ)
- 三鈷杵(さんこしょ)中央に握りがあり、両端が三叉になった法具。経典ではこれを持つ手を「跋折羅手」(ばさらしゅ)とする。
- 青蓮華(しょうれんげ)
- 楊枝(ようじ)柳の枝。「楊柳」とも。
- 数珠(じゅず)
- 月輪(がちりん)経典には「月精摩尼」とある。
- 宝珠(ほうじゅ)経典には「如意珠」とある。
- 宝経(ほうきょう)「経篋」(きょうきょう)とも。仏典のこと。
- 宝印(ほういん)
- 蒲桃(ぶどう)葡萄のこと。
- 紫蓮華(しれんげ)
- 施無畏手(せむいしゅ)持物を持たない手。
- 宝鏡(ほうきょう)
- 宝篋(ほうきょう)小箱。「梵篋」とも。
- 金剛杵(こんごうしょ)「独鈷杵」(とっこしょ)とも。中央に握りがあり、両端に鋭い刃の付いた武器。
- 鉞斧(えっぷ)「おの」「まさかり」のこと。
- 宝箭(ほうせん)矢のこと。
- 胡瓶(こびょう)ペルシャ風の水差し。
「宝瓶」とも『千手千眼陀羅尼経』では以上の38本の持物をもつ手に加えて「合掌手」と「宝鉢手」を含めて40本の手について言及している。その上に宝鉢を乗せる形式のものが多い。宝鉢を持つ2本と胸前で合掌する2本の手を合わせて42臂となる。
子年の守護神は観世音菩薩(千手観音菩薩)です。覚えてくださいね!