2025年09月01日

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当協会が、毎年「敬老の日」に向け公募している「有老協・シルバー川柳」の今年の入選作品が決定いたしました。今年で25回目を迎えた「有老協・シルバー川柳」には、15,261句が寄せられ、有老協賞1作品と入選作20作品を選出しました。
※「有老協賞」は、入選作同様、老いを元気に楽しめる内容で、かつ有料老人ホームの生活などをテーマとした作品の中から選出しています。

■第25回入選作品~順不同・敬称略
〇定年後 悠々自適は 妻でした
ミッキー(大分県、78歳、男性)
〇腕立て伏せ 伏せたらずっと 伏せたまま
カジ(東京都、77歳、男性)
〇老犬が 黙って俺の 愚痴を聞く
カワサン(大阪府、74歳、男性)
〇よく喋る 家電と妻に 囲まれる
江戸川散歩(千葉県、73歳、男性)
〇備蓄米 孫が平らげ 帰ってく
けんちゃん(岐阜県、60歳、女性)
〇振り込める 金があるなら 苦労せん
館野史隆(埼玉県、53歳、男性)
〇レジに行き 一桁違い 戻す服
青木尚子(東京都、77歳、女性)
〇どこ行った 暗証番号 書いた紙
スカイ(福岡県、65歳、男性)
〇貸金庫 思い出せない 入れた物
怪傑もぐり33世(神奈川県、54歳、男性)
〇自叙伝を 書いて配って 捨てられる
角森玲子(島根県、57歳、女性)
〇道端で 休んでいたら 拝まれる
隼人(神奈川県、61歳、男性)
〇散骨を 海にはするな 泳げない
夕陽のガンマン(千葉県、76歳、男性)
〇ポイントは 使っていいぞと 遺言に
原信彦(岐阜県、66歳、男性)
〇寒くない やさしい妻が 猫に聞く
大高正和(香川県、66歳、男性)
〇手相では 晩年安泰 それはいつ
ネコハル(徳島県、57歳、女性)
〇リビングで すべって転んで ブレイキン
佐藤千恵子(愛知県、71歳、女性)
〇高齢者 前期後期の 次末期?
増山健一(東京都、77歳、男性)
〇タブレット 使えず回る 寿司見つめ
とんちゃん(大阪府、75歳、女性)
〇10時間 睡眠だけは オオタニ流
ジイジ(愛知県、71歳、男性)
〇「もうダメだ」 言って10年 元気です
鈴木陽菜(愛知県・21歳、女性)
■題材について
○時事的なキーワードを自分のものに
令和の米騒動で連日のように耳にした「備蓄米」、事件の報道で話題になった「貸金庫」、パリ五輪で一躍知られるようになった「ブレイキン」など、時事的なキーワードをしっかり自分のものにしている作品が数多く寄せられました。
備蓄米 孫が平らげ 帰ってく
貸金庫 思い出せない 入れた物
振り込める 金があるなら 苦労せん
リビングで すべって転んで ブレイキン
○夫のせつなさが感じられる夫婦「あるある」
リタイア後の夫婦の関係を詠んだ句もシルバー川柳の定番ですが、今年は夫の視点で描かれたちょっとせつなくなるような作品が目立ちました。夫婦で笑って読みながらも、いささか身につまされる夫と悠然と微笑む妻の姿が目に浮かぶようです。
定年後 悠々自適は 妻でした
老犬が 黙って俺の 愚痴を聞く
よく喋る 家電と妻に 囲まれる
寒くない やさしい妻が 猫に聞く
○定番の加齢ネタは自虐ユーモアたっぷり
体力・知力の老化をテーマにした作品は、今年も秀逸な句がたくさん寄せられました。その中でも、自身の現状をクールに見つめた自虐的なユーモアの川柳が入選を果たしました。「わかるなあ」と思わずうなずく人も多いかもしれません。
腕立て伏せ 伏せたらずっと 伏せたまま
自叙伝を 書いて配って 捨てられる
道端で 休んでいたら 拝まれる
高齢者 前期後期の 次末期?
タブレット 使えず回る 寿司見つめ

